06141 mgm
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重宝なwebサービスを展開する会社のCEOがスケジュールに関し、「集中Day」を設けている、と投稿していました。会社が大きくなり、スケジュールがどんどんミーティングで埋まっていってしまうため、ミーティングを入れない日を作る、という趣旨です。すごく大切。
shio.iconが慶應義塾大学経済学部在学中にゼミの指導教授としてお世話になり、卒業後も現在まで公私に渡ってご指導いただいている恩師、島田晴雄先生(現在、東京都立大学理事長・慶應義塾大学名誉教授)のスケジュールには、shio.iconの知る限り25年以上前から「MGM」という時間枠があります。meeting myselfの略。 自分とのミーティング。つまり、研究の時間。
人と会わない、電話を受けない、メイルを読み書きしない。
人と関わるのではなく、自分と対話し、自分の研究を進める時間です。
shio.iconも島田先生に習って、Mac/iPhone/iPadのスケジュールにmgmという枠を設けています。字面が顔文字みたいでちょっと可愛い。
自分のために「スケジュールを空けておく」と、何か別の予定を入れてしまいがち。なので、あらかじめmgmという予定枠で押さえてしまう。自分という人とのミーティングを入れてしまうのです。 2020年度はmgmが少ない1年でした。授業がオンライン化されたことで、例年に比べて授業の準備と授業後の学生対応(その多くは毎回の授業後に学生が書いて提出したReaction Paperや論述を読んでコメントを書く作業)が非常に多いためです。感覚的には3倍。麻痺しているので、実際はもっと多いかもしれません。 大学教員って、そういう作業をどんなに丁寧にやろうが、時間を使おうが、手当がつくわけでもなく、評価されるわけでもない。でも、大学教員という仕事の目的は手当や評価ではない。学生たちの知的成長に少しでも寄与したいとの想いです。教室で直接会っていれば、授業の前後やカフェなどで、日常的に学生たちと言葉を交わしますが、オンライン授業ではそれが一切ない。だから、学生たちからクラウドに提出されたReaction Paper、論述、質問、意見などにはすべて真摯に答える。書く。
学生たちからの声に一つ一つ答えるのが教員の使命です。直接口頭で対話する機会がなくなってしまった今、文章で書く。学生たちが「全員にコメントをくださるとは思いませんでした。ありがとうございます。」と喜んでくれる。また書く。この状況が続く限り、続けます。mgmを削るのも惜しくない。 2021年度、対面授業が実施できることを願っております。
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